NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ」を導入して色々試してみた

2014/6/23、NTT東日本フレッツ光の新たなサービスとして「フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ」及び「フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ」を2014年7月1日より提供開始すると発表した。*1

これまでは「フレッツ 光ネクスト マンション・ハイスピードタイプ」を契約していたが、この機会に品目変更することにした。
「マンション・ハイスピードタイプ」は、IPv4 PPPoEにおいてデータ受信(下り)が最大200Mbps、データ送信(上り)が最大100Mbpsのサービスである。
ただし、IPv6 IPoEにおいては制限がかけられていないため、最大1Gbpsでの通信が可能であった。(IIJmio IPv6スピードテストにて確認)
http://d.hatena.ne.jp/pirosap/20130502/1367513118 

「マンション・ハイスピードタイプ」から「ギガマンション・スマートタイプ」への品目変更については、既に既設の光配線があるため宅内機器の交換のみの派遣工事となり、9600円の工事費を要する。
また、本サービスの提供開始に合わせて、派遣工事を土日・休日に依頼する場合は3000円の追加費用が発生することになった。*2
ちなみに品目変更前後でNTT東日本が発行しているID(CAF)も変更されないため、IIJmioのFiberAccess/NFを利用していた場合はプロバイダへの品目変更通知は不要である。

現在居住している賃貸マンションには、各戸に無償のインターネット接続サービスが提供されており、壁にLANの情報コンセントがある。
但し、当然のように外部から自室へ向けての通信はファイアウォールで拒否されてしまうので、個人で直接NTTと契約して光を引き込んでいるが、同じような居住者はマンション内にあと1人いらっしゃるだけである。
工事完了後にマンション内のMDFを見る限り、局からの光配線が新たに引かれるわけではなく、他の「マンション・ハイスピードタイプ」契約者と同一の光配線をスプリッタで分岐しているようだ。

工事内容としては、これまで設置されていたONUを撤去し、ひかり電話を契約していない場合もすべてONU一体型のHGW(ホームゲートウェイ)に交換されるのみである。
現状本サービス向けに提供されているのは、PR-500KIまたはPR-500MIである。*3
うちにやってきたのはPR-500KIであった。

ONU一体型のHGWであるが、下部のONUと上部のHGWは、分離できるようになっており、純粋にONUとしてだけ使うことも可能である。

これまで、自宅のルータとしてCisco 1921Jを使用していたが、「ギガマンション スマートタイプ」においてはスループットが200Mbps弱で頭打ちとなるようで、PR-500KIのルータ機能を生かして利用することとした。
PR-500KIには802.11ac無線LANカードがバンドルされているが、WPA2-Enterpriseなどには対応していないため、試用のみにとどめている。

PR-500KIにはUSBポートが搭載されており、USB−HDD等を接続するとストレージ機器として認識するが、NASとして使用可能な訳ではないようであまり使い道が現状わからないでいる。

ようやく本題。
IPv6 IPoEで割り当てられるprefixは、従来、ひかり電話契約あり(HGW)の場合では「ONU配下には/48で配布、HGWの先はDHCPv6にて/52で分割配布」、ひかり電話契約なしの場合では「ONU配下に/64が1つRAで配布」となっていた。
http://www.seil.jp/community/node/33
「ギガマンション スマートタイプ」ではひかり電話契約の有無にかかわらずHGWが設置されるが、ひかり電話契約がない場合のprefixは/64で変わりないようだ。
また、品目変更前後で当方の環境ではIPv6のprefix自体がまったく変わらなかった。

工事完了後、Radish Networkspeed Testing *4マルチセッション版にて、接続数16で計測してみた結果こうなった。
プロバイダはIIJmioのFiberAccess/NF *5で、当方の接続環境は札幌市内である。

実際に、IIJCentOSリポジトリからIPv4にてCentOS7のiso(3.9GB)をダウンロードしてみたところ、92秒(350Mbps)でダウンロードが完了した。