「A部ツアー2019」sponsored by ひかりTVショッピング(札幌)に参加して感じた Zenfone 6 の未来(2)

前回に引き続き、「A部ツアー2019」sponsored by ひかりTVショッピング(札幌) にご登壇された ASUS JAPAN 株式会社 システムビジネス事業部テクニカルプロダクトマネージャー 阿部直人氏の発表ならびにイベント後のフリータイムでじっくりお話しさせていただいた Zenfone 6 の アレコレについてまとめてみます。
阿部氏は、各所の ASUS のイベントでも登壇されている方で、日本版の Zenfone シリーズは全てこの方の愛が詰まっています。

画面のどの位置からスワイプしても表示できる通知
ご説明いただくまで気づかなかったのですが、Zenfone に搭載されている ZenUI では、Android の通知を画面のどの位置からスワイプしても表示できるようにカスタマイズされています。ちょうど Pixel 3 を持ち込んでいたので比べてみましたが、確かに他機種では通知は画面の上端からスワイプされないのに対し、Zenfone 6 ではどこからでも展開できます。これは、大画面のスマートフォンを片手操作するにあたって、地味ですがとても便利ですね。

もたつかない
ZenFone 6 に搭載されている ZenUI 6 はかなりシンプルでAOSPに近いユーザーインターフェースとなっていますが、立ち上げ中のアプリを全終了してホームに戻るまでの速度や、アプリの切り替えの速度などが、他社のスマホと比べ高速化されており、ユーザエクスペリエンスの向上に力を入れられているようです。
実際に試用機で色々なことを試させて頂きましたが、動作がもたつくようなことがなく、とてもヌルサクでメインスマホとして使いたいなあと思わせてくれる印象でした。

大容量バッテリーの搭載を可能としたマザーボードの分割
Zenfone 6 には 5,000mAh という大容量のバッテリーが搭載されています。フリップカメラ機構に加え、大容量のバッテリーを限られたスマホの中に搭載するのは大変な試みであっただろうと思われます。ASUS は本業のマザーボードの開発ノウハウを生かし、マザーボードを分割して2層にしてスマートフォン上部に搭載するなど、ASUS の技術力が随所に生かされていることがよくわかるお話でした。

 

ラジスマ対応

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「ラジスマ」とは、radiko(FMラジオ放送をインターネットでライブストリーミングしているサービス)と FM波によるFM放送の両方を受信できる仕組みです。
対応機種は、AU の URBANO V04 (京セラ)と、NTTドコモらくらくスマートフォンme F-01L(富士通)のみでしたが、SIMフリースマートフォンとして初めてラジスマ対応機種となりました。
ラジオ、そんなに聞かないしな?と思っていましたが、実際に北海道では2018年の北海道胆振東部地震により、管内のほぼ全域で電力が止まる「ブラックアウト」が発生しました。筆者は札幌にいましたが、携帯電話会社各社の基地局は非常用電源により停電後も一定時間は動作していたものの、災害時は皆が一斉にスマートフォンを利用するため通話や通信の輻輳(つながりにくい)が発生しており、インターネット経由での情報取得には限界がありました。
また停電が長期化すると基地局のバッテリーが枯渇してしまうこともあり、携帯電話会社側でも様々な対策を準備しています。*1
Zenfone 6 では大容量のバッテリーを搭載していることに加え、消費電力の少ないFM放送派の受信(FM放送は簡易な設備で放送が可能なため、可聴エリア数十km規模の地域放送局として運用されている局が多くあり、災害時の情報伝達にも有効です)にも対応することで、radikoによる日常の楽しさから(プレミアム会員になると、エリアフリーで日本全国のラジオ局が聴き放題になります)普段の災害時に情報を得る手段としても、とても魅力的で安心できる機能だと感じました。

Android 10 へのアップデート保証
阿部氏のスライドでは Android Q となっていましたが、現在搭載されている Android 9から、最新の Android 10 へのバージョンアップが保証されています。
リリース時期は明言できないが、もうまもなく配信が開始できるのではないか、というお話をされておられました。現時点では Google Pixel シリーズ、およびEssential Phone PH-1 、海外では本日 Oneplus 7/7 pro への配信が開始されていますが、それらに次ぐ最速レベルでの配信がなされるのではないかと期待できるコメントでした。
実際に阿部氏は当日、開発中の Android 10 ファームが搭載されたZenfone 6 を会場に持ち込まれており、イベント終了後にお願いして少し触らせていただきましたが、開発は順調に進んでいる印象を受けました。

その(3)に続きます。

*1:“予備の予備”大ゾーン基地局を初運用――ドコモが災害対策の近況を報告 https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1811/06/news142.html