NTTドコモが配信する「メッセージR/S」をMADOSMAやNexus 5Xで受信する

NTTドコモが配信する「メッセージR/S」*1といったメッセージは、ドコモが販売するAndroidスマートフォン(「ドコモメール」アプリを使用)、あるいはiPhone/iPad(メールアカウント情報が含まれた専用のプロファイルをダウンロードしてインストール)でしか受信ができない。
(所謂キャリアメールは「ドコモメール」として適切な設定を行えばIMAPメールクライアントからdocomo ID/パスワードで認証して利用可能。)

このうち、Android用の「ドコモメール」については、docomo Application Manager*2が必要であり、NTTドコモから販売されているNexus 5Xについては対応機種に含まれていない*3ため、ダウンロード・インストールすることができない。
SIMフリーAndroid機でも同様である。
当然、Windows Phone 8.1 UpdateやWindows 10 Mobileを搭載するMADOSMAでも通常の方法ではメッセージR/Sは受信ができない。

ほとんどがどうでもいい内容のメッセージRであるが、稀に機種変更に使えるクーポンや、ドコモショップからの連絡などが来る場合があるのでなんとなく受信できるようにしておきたい。

「メッセージR/S」の実態はPOP3のメールである

「メッセージR/S」は、ドコモのみが配送を許された専用のメールボックスに配信されたメールを、ユーザがPOP3で受信するサービスである。
しかしながら、POP3のパスワードはユーザに公開されておらず、また複雑な仕組みで動的に自動生成される非常に長いものであるため、ユーザは任意のPOP3クライアントで「メッセージR/S」を受信することは困難である。

このため、iPhoneを別途用意し、メッセージRを受信したい回線のSIMを挿した状態で「iPhone初期設定」のプロファイルをダウンロードする。
Safariでプロファイルをダウンロードすると、自動的にプロファイルのインストールに進んでしまい、プロファイルの内容を解析することができないため、他の手段でファイルとしてプロファイルをダウンロードする。
2015/12/1現在、最も簡単な方法は下記のとおり。

1) App StoreからLS Appsの「Downloads Free」をiPhoneにインストールする。
2) Downloads Freeを使用して「iPhone初期設定」のプロファイルをファイルとしてダウンロードし、その後保存したプロファイルをメールでPCに転送する。
3) PCでテキストエディタを使用してプロファイルを開く。xmlで上から順に「ドコモメール」「メッセージR/S」「ドコモのサービスへのショートカットアイコン」と並んでいるので、メッセージR/SのIncomingPasswordを抜き取る。サーバ設定はプロファイルに書いてある通り。

このようにして抽出した「メッセージR/S」のアカウント情報を、MADOSMAに設定してみると下記のようにメッセージRが受信できるようになる。
SIMを入れ替えてプロファイル抽出の手順を繰り返して設定することにより、複数回線のドコモメール、メッセージR/Sをすべて1台のMADOSMAで受信することも可能で、タイルアイコンが非常にわかりやすくて便利である。

MADOSMA Windows Phoone 8.1)

メッセージR/Sのパスワードが変更されるトリガー

メッセージR/Sのパスワードは動的に生成されるが、プロファイルダウンロード後に変更されたパターン・変更されないパターンは下記の通り。

■プロファイルをSPモード接続したiPhoneからダウンロードする
パスワードが変更されないパターン
→ 当該回線のSIMを、そのままSPモード接続したiPhoneに挿したまま通信
→ 当該回線のSIMを、moperaに接続したMADOSMAに挿して通信
→ 当該回線のSIMを、SPモード接続したSIMフリールーター(MR04LN)に挿して通信

パスワードが変更されたパターン(プロファイルから抽出したパスワードが通らなくなる)
→ 当該回線のSIMを、SPモード接続したMADOSMAに挿して通信(moperaに戻したら旧パスワードで認証通った。ラグがある?)
→ 当該回線のSIMを、SPモード接続したNexus 5Xに挿して通信 
→ 当該回線のSIMを、SPモード接続したXperiaに挿して通信