6月22日から札幌のSAPICAエリアでKitacaが使えるようになると困ること

長らく、札幌市営地下鉄で使えるICカードSAPICA*1のみであった。
そしてSAPICAはJRで使えない。
本日、2013年6月22日よりSAPICAエリアにおいて、Kitaca*2SuicaSuicaと相互利用しているICカードを含む)の利用サービスを開始するとアナウンスされた。
http://www.sapica.jp/view/docs/2013031401_press.pdf
JR系のICカード札幌市営地下鉄・バス・路面電車(市電)に乗れるようになるので便利になるのかなあ、とボンヤリ思っていたが、現状の使い方ができなくなりそうなことに気付いた。

現在私は、SAPICAKitacaを両方所有している。
SAPICAには幾らかチャージしてあって、地下鉄に乗るたびに引き落とされる。
Kitacaでは通勤定期を買っていて、合わせて少額のチャージがしていることが多い。
そして、2枚重ねて1つの定期入れに入れている。

SAPICAKitaca、2枚のICカードを重ねて改札機を通しても、これまで札幌市営地下鉄ではSAPICAのみを認識し、逆にJRではSAPICAを認識しないので問題が生じなかった。
しかし6月22日以降、SAPICAKitacaを重ねて、札幌市営地下鉄の改札を通ったり、バス・路面電車(市電)の料金精算をしようとするとエラーになるような気がする。

参考:SuicaICOCAの場合(ICOCAとSuica)

JR改札でSAPICAKitacaを重ねても、JRではSAPICAが使えないままなので多分問題は生じない。

では、SAPICAを持つのを止めて、Kitacaに集約するのも1つの道ではある。
ただSAPICAでは、地下鉄・バス・路面電車(市電)での利用時、運賃の支払いにカード残額を利用すると、利用金額の10%がSAPICAポイントとしてたまり、降車時に運賃以上のSAPICAポイントがたまっている場合は、ポイントが自動的に運賃の支払いに利用される仕組みがある。
地下鉄に月20日間、40回乗って8,000円かかるとすると、800円分のポイントなのでなかなかバカにできない。
地下鉄の1か月の通勤定期は8,400円なのだが、平日のみ通勤で利用して月21日間きっぷで乗ると、21日x2x200円=8,400円で全く得をしないばかりか、SAPICAを使うと10回乗るごとに1回タダなので800円ぐらい得になる。
という状況なので、SAPICAを持つのは止めたくない。

技術的には、2枚のカードの干渉を防ぐように間に何か挟めばいい気がする。
探してみるといろいろあった。

自分が今使っている定期入れで、2枚のICカードの間に挟むタイプ。
ただ、干渉を防ぐカードがICカードとずれるとエラーになりやすいようで、自分のように定期入れになんとなく突っこんでいるズボラな人間には向かないかもしれない。チャージするときは券売機にICカード入れなきゃいけないし。

2枚のICカードの干渉を遮蔽するパスケース(改札を通す時に、かざす面を変える)。
何社か出しているようだが、下記製品がレビューの件数も多く、売れていて中々評判も良いようだ。いろんな色があってカラフルである。

というわけで、6月に備えて上のパスケースを1つポチってみた。
届いたら、とりあえず手持ちの非接触カードリーダで実験してみようと思う。

<6/25追記>
地下鉄各駅で順次自動改札機が更新され、6/22を迎えた。
SapicaKitacaを両方収納でき、改札を通す時にかざす面を変えるパスケースを買ってみたが、最初はかざす面を間違えたりしたものの、2週間もすれば慣れて快適になった。
かざす面を間違えなければ、1か月ほど使ってみたけれど改札通過時に1度もエラーは発生していない。
ワイシャツの胸ポケットに入れておけるので、上着を着ない暑いこの時期はすごく便利だ。
地下鉄駅で自分の前に改札を通過した人も同じパスケースの同じ色を持っていたりするのを見かけるので、やはり上記の商品は結構売れているっぽい。
SapicaにもKitacaにも頑張ってほしいし、それぞれ良いところはあるので、無理にどちらかにせず併用を続けたいと思う。